日々の子どもたちの生活

Yさんは月1回のダンスのアートの日を心待ちにしています。

ホールから音楽が聞こえてくると、ホールへ行って、「一緒に踊ろう!」とアートティーチャーを誘います。

曲の雰囲気やリズムに合わせて、手をふわっと羽のように動かしてみたり、足でステップを踏んだりと、全身で身体表現を楽しみます。

近頃は、アートティーチャーと2人でワルツを踊るように、頭の上で手をつないで、くるっとターンする技ができるようになりました。

絵の具を混ぜて色を作るのが好きなJさん。

この日も水を張った桶に、箱から順番に絵の具チューブを取り出して1色ずつ混ぜては、新しい色を作っていました。

Jさんの隣には、クレヨンで絵を描くNさんがいました。

はじめは別々に絵を描いていた2人でしたが、そのうちに絵の具とクレヨンを交換して合作が始まりました。

クレヨンで描いた線の上に絵の具を塗ると、クレヨンの部分だけを絵の具が弾いて、独特の風合いの絵が生まれます。

Nさんがクレヨンで描いた絵に、Jさんが絵の具で色を付け、素敵な絵が出来上がりました。

今年度からお料理の活動が本格的に始まりました。

クラスでレシピ本を読み、話し合って献立を決めています。

この日は「パンを作りたい!」というJさんの発案から、蒸しパン(カップケーキ)を作ることになりました。

これまでおままごとや本を見て、お料理のイメージをたくさん膨らませていたJさん。

真剣な表情で、牛乳を計量カップで計り取ったり、油を大さじで計ったりします。

本物の食材を前にして、いつも以上に丁寧な手つきで泡だて器やスプーンを使い、おいしいパンを作ることができました。

クラスの皆で机を囲んで、楽しいおやつの時間となりました。