『日常の中からうまれてくるもの あいいく作品展』を開催いたしました

2016年2月25日~2月29日の4日間、元麻布ギャラリーにて
「日常の中から生まれてくるもの あいいく作品展」と題して愛育養護学校在校生の作品展を開催いたしました。
会期中は、たくさんの方々にお越しいただき、子どもたちの色とりどりの内面世界に触れていただくことができたのではないかと感じております。
◆「あいいく作品展」を訪れた方が感想を寄せてくださいました。→こちら
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作品展によせて
ここに集めたものは、子どもたちがその子らしくすごす日常の中から生まれたものです。それは子どもたちの願いや思いがつまった遊びの中から生まれた「作品」であり、子どもたちがまわりの人とやりとりしながら「楽しんだこと」であり、素材に存分にふれて「感じたもの」です。
子どもたちの遊びや活動はどれも個性的でとてもクリエイティブです。その人ならではの表現、その人の見え方、楽しみ方があります。また、その過程で生まれてくるものは、形には残らないものもたくさんあります。光、水、砂、音、匂いなどを味わう時間、しぐさや身体の動き、空想の世界でどんどん展開させていくお話・・・・本当に様々です。子どもたちの多様な表現の中から、今回は「造形作品」を通して、愛育養護学校の子どもたちの日常の姿の一端にふれていただければと思います。
愛育養護学校
 
アートの日
愛育養護学校では、月に4回「アートの日」を設けています。造形と音楽の専門家(アートティーチャー)2名ずつが月に一日、造形や音楽の活動を展開しています。子どもたちは自分のタイミングで自分なりに創作活動に向き合います。アートティーチャーが子どもたちの遊びの中に入っていって活動が生まれることもあります。毎回、子どもたちの息づかいに合わせてかかわる中から作品が生まれます。アートティーチャーの存在によって、子どもたちの生活はより豊かに広がっていきます。
アートティーチャーより
・今の愛育の場をよく見て感じるところから始めます。深く深く遊びを追求することで成長してゆく場で、アートの担当でいることがどういうことなのか、いつも考えさせられています。
・出来上がりではなく、プロセスがアートなので、無理に残そうとはしません。
・ただ楽しい ときを過ごすだけではアートにはなりません。絵の具を出すだけではアートにはならないので、どうやって向き合ってゆくの か、どうやってかかわっていくのか、いつも考えています。
・子どもが十分に造形の体験をし、 深められるようにサポートしたいと思っています。言葉少なく手で助けます。
・ひとりひとりの子どもの潜在的なアートの力を表現に変えていきたいと思っています。
・向き合ったり、並んだり、背から覗き込んだり、少し離れ共感したり、創造のいっときは色々な関係で進みます。
・素材や方法を通じて視える子どもの意欲は、大人をも創造的にさせられます。だから一瞬一瞬にかけて、私にとっても大事な時間です。