たのしんだあとの形

20060105
スカイブルーと黄緑のパステルカラーのふわふわなさわり心地の粘土の固まりがありました。それを手にとって、混ぜました。ふたつが混ざり合うさまは何ともいえず綺麗な色でした。できた色はペパーミントグリーン。粘土があわさって大きくなった固まりを、こねたり伸ばしたりして感触を楽しみます。力を加減しながら伸ばすと粘土が糸状になって、それもまた面白い。ゆっくり伸ばすとパンをちぎるようにちぎれます。
それも見ていて面白い。手の中で絶えず変化して一瞬たりとも同じ状態のない粘土、何かを作るわけではありません。その過程が面白いのです。色、形が変わっていくその瞬間、瞬間です。あえて言えば過程そのものが作品です。遊び終わった粘土は、緑色のサツマイモのような形となりました。それだけを見たら「何作ったの?」となるかもしれません。何かを作ったわけじゃないので、過程を知らない人には説明が難しいです。ビデオにでも撮らないとこの面白さは伝わらないかもしれません。
この遊び終わった粘土タイトルをつけるとしたら、『こねて、丸めて、伸ばして、色が変わって、大きくなって、ちぎって、感触を楽しんだ後の形』 とでもしましょうか。これには上下も左右もないので、透明な棒で「宙に浮いた感じ」で固定してみました。