色えんぴつとカラーねんどで

ベランダでお弁当を食べた後、ゆったりと大人の膝に座って、手遊びをしたり歌を歌ったりして過ごしていたOくん。
   
近くに誰かが読み終えた絵本があり、それを手に取りました。お話の最後は、動物達がケーキを囲んでお祝いする場面でした。
この日は、幼稚部のNちゃんのお誕生日だったので、一緒に過ごしていた大人が
「今日はNちゃんの4歳のお誕生日なのよ。今度Nちゃんのお誕生日会をする時は、どんなケーキがいいかなぁ。Nちゃんは、どんなケーキが好きなのかなぁ。」
という話をしました。
その後、Oくんは造形室へ行き、粘土で製作を始めました。
紙粘土とカラー小麦粉粘土を組み合わせながら、綺麗な直方体ができました。すると、Oくんは色鉛筆が入っている籠からごっそり取り出し、直方体の粘土に立てていきました。最後にキラキラしたクッション材を飾り、造形室を後にしました。
まるで、鮮やかな色鉛筆はろうそく、粘土やクッション材はデコレーションされたケーキのようでした。
Oくんは、どんな気持ちで作っているのだろうと、傍らにいた大人は思いを巡らせていました。